ミツロウキャンドル - Wildtree
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「ハチは刺すからこわ〜い!」とよく聞きます。でも、ミツバチはけっしてこわくありません。
ミツバチは攻撃されないと刺すことはありません。だから、ミツバチと人間は長いあいだいっしょにくらしてきたのです。ミツバチは人間が数百万年前にあらわれる前から地球上にくらし、人類は誕生してからずっと、ミツバチの恵みをいただいてきました。

約一万年前の先史時代に、ハチミツを採っていたことが岩壁画に残されています。古代エジプトでは養蜂が始まりました。エジプトの王位の象徴として、しばしばミツバチの象形文字が登場します。また、魂の再来を信じつくられたミイラが有名ですが、死んだ人のからだをハチミツに漬けて保存することもあったそうです。ギリシャ神話の中では、全知全能の神ゼウスはハチミツと山羊の乳で育ったとされます。それに、あのイカロスの翼はミツロウでつくられていたので、太陽の熱で溶けてしまったのです。ミツロウはクスリとしても使われました。ミツロウの軟膏剤は紀元前五〇〇〇年頃から処方された記録がのこっているそうです。

このように、ハチミツやミツロウは自然からの恵みとして、食物、薬、防腐剤、酒の原料となり、またミツバチは今でも作物の授粉を手伝い、人間のくらしに深く関わっています。

それに、なによりも、ミツバチが、花粉をはこぶことで植物のたねやくだものを実らせる手伝いをして、人のくらしだけでなく、森や地球をまもり、そだててきてくれたことを忘れてはなりませんね。


ミツロウキャンドルは古代から「神からの贈り物」として使われてきました。エジプトやクレタでは紀元前三〇〇〇年ころからミツロウキャンドルがつくられています。中世ヨーロッパでは教会の儀式用に使われ、つねに貴重品として扱われてきました。キャンドルの女王といわれるゆえんです。いまでもカトリックのマリア御潔めの祝日(二月二日)には白と赤のミツロウロウソクを教会に持参して潔める風習が残っているそうです。白のロウソクは神の庇護を赤のロウソクは魔物を遠ざけると信じられているのです。

ミツロウキャンドルの炎をみつめてください。 ミツロウキャンドルの炎は古代から変わらずに伝わる炎です。
古代へ、中世へ、ミツバチたちのユーカリの森へ、いま地球上のどこかにいる誰かのもとへ、そして無窮の彼方へ。あなたの意識が、炎から炎へと時空を超えて自由に旅し、自分の宇宙が無限に広がることでしょう。

人類の生きてきた年月につながる命のことを想い、そして日々の「失われてゆく時間」ではない地球の時間、今この瞬間をみつめ、いきることで無限になる時を感じ、とりもどすことができるのではないでしょうか。
スペイン レヴァント地方の岩壁画。約1万年前には、すでにハチミツを採っていたことがわかります。 紀元前2600年のエジプトのレリーフ。採蜜から加工のようすが描かれています。養蜂技術が確立していた証。
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